医療用事例
岩井製作所では、歯科・医療分野で使われるφ25以下の極小部品を主に製造しております。自社内で、切削加工、研削加工、焼入れ、表面処理、組立をトータルで支援する体制を整っています。
アイディアを形にする創造力と、それを実現していく技術力を兼ね揃えた当社へ是非一度ご相談ください。
多種多様な精密技術の組み合わせの結晶
精密六角穴 |
精密刃物部品先端 |
シャーペンの芯と小径部品 |
インプラント用小径ネジ |
内視鏡部品の製作例
内視鏡先端の部品です。アセンブリ対応はもちろんのこと、溶接した後にきちんと稼働するかどうかなどきちんと確認していきます。
外科用部品(腕の固定器具)
現在使用しているユニット組立品について「女性でも簡単に曲げられるようにしたい」、「見た目にもこだわりたい」というお客様の要望があり、当社で携わらせてもらったところ、当初は材質もそのまま使用し曲げると固く、曲げると表面処理がはがれたりひびが入っていました。そこで材質、焼入れに関して我々のノウハウを入れて工程を変えてみると客先の要求に近い固さが実現できました。
患者の腕を固定する道具です。素材の特性を利用し変化させることができます(真鍮+銅、クロム梨地処理)。用途に合わせてこういった素材の提案ができます。
外科用リューターの組立部品
素材は純チタンで製造。3つの部品をアセンブリして使用します。
医療機器製造メーカーとの試作案件
加工しながら刃の噛み合わせ、動きなど確認しながら解決した事例となります。
寸法、公差はCADで表せられますが「実際作るとなかなか思った精度が出せない」、「どういった数値を入れたらいいかわからない」などそのまま3CAD、2CADを預からせていただき重要ポイントを押えつつ加工させていただきます。医療部品の例としては「鉗子」で対応させた頂きました。
鉗子の患部を掴む歯数、そのピッチなど掴む対象によって刃物を考え製作して行います。また、CADデータでいただくので部品が3点以上の場合は組み合わせながら歯のかみ合わせ、ピッチがあっているか、組み上げ公差はあっているか、組んだ後の動きはスムースかなどチェックして要望を満足させることが出来ました。
内視鏡先端部品のオリジナルの試作
極小部品づくりとレーザー溶接の一貫工程の実現
機構部分の加工から組み立て及びレーザーでの接合までの試作をお手伝いいたしました。
現在も調査、研究の段階ではありますが医療分野を日本が成長分野と位置付けていることもあり当社では、これまで培ってきた極小部品づくりの技術を用いて最先端の医療製品の仕事を取り入れていくことを目的とし、レーザー溶接技術を取り入れることにしました。課題として先端部品φ1~φ2ほどの4種類の部品の加工をし、それらとワイヤー線を独自の精度で繋げられるかというものでした。
ただ繋ぐだけならまだ楽ですが部品加工後に組立もありさらに組み上げた後先端がワイヤーを前へ押し出したり引いたりすることで左右に動く機構になっているもので組み上げ後の動きも課題にありました。そこで当社の技術を設備の特性を活かした独自の技術で精度を保ち、バネの製作会社とも協力し組み合げ後の動きをスムースに出来ることが実証されました。
涙道内視鏡コネクタ部のチャック改善
細径内視鏡画像コネクタ部の改良
既存製品の涙道内視鏡に使われるコネクタ部分の市場において現状出ている問題についてチャックの機構の改善提案例です。
細径(注射針並みの細い)内視鏡の画像コネクタ(雄)と画像表示装置の画像コネクタ(雌)の接続部分が緩みやすいのという課題でした。画像コネクタ(雌)の固定力が不足しているのが原因と考えました。そこで、接続部分が緩まないコネクタ部を開発することができれば、接続部分が緩んだときの再固定の作業を無くすことができます。
よって今回の課題に対しての目的は下記となり
(1) 繰り返し接続してもコネクタ部が緩まないこと。
→再固定の作業を無くすことができる。
(2) 軽い力でコネクタ部が固定できること。
上記を改善した結果 客先より下記のような回答が得られました
締め付けに必要な力量測定:従来品1.25Kgf 試作品1.25Kgf
増し締めした際の頂点の回転距離:従来品1mm 試作品3mm
「締め付け具合が軽くなっていて女性ユーザーが使用してもしっかり締められると思う」
以上のことから感覚的にも技術的にも従来品よりいい物になっていると判断しました。